九州美食研究ブログ

九州地方の郷土料理を食べ歩いたり、調理、研究して紹介するブログです!福岡を中心としたグルメの食べ歩き記録の記事も載せていますので、そちらも是非!

緑のワインを知っていますか?

 

通称「緑のワイン」と言われるポルトガルのワイン、ヴィーニョ・ヴェルデ

 

超微炭酸と低度数が特徴のこのワイン、非常に飲みやすいのです。

柔らかな口当たりがどんな場面にでも適応してしまいます。

食前にグイっと、食中に料理に合わせてゆっくり、飲み疲れた後の最後の一杯にももっ

てこいです。

 

価格も1000円~2500円と安価で手に入るものが多いので庶民の味方です。(飲食店でも2000円~3500円くらいでご注文頂けると思います。)

 

 

ちなみに「ヴィーニョ」がワイン、「ヴェルデ」が緑、フレッシュという意味を持つの

で緑のワインと呼ばれていますが、その色は緑ではなく、透明に近い黄色(白ワイン

色)です。

 

 

この緑のワイン、主張の少ない味わいなので、繊細な和食にもばっちり合います。(も

ちろん洋食も問題なし)

 

最近は緑のワインを置いているお店も増えていますし、メニューで見つけてみたら、気

軽に是非ご注文してみてくださいませ!

 

まさる

f:id:toast0708:20191002145525j:plain

この清涼感、ぐびぐび飲めます。

 

おすすめ宮崎グルメ!

 

鰻を食べるためだけに宮崎は綾町へ。

 

宮崎では鰻の養殖も盛んなようで、居酒屋さんに行くとうなぎの肝を甘辛く煮付けた料

理をよく見かけます。

ほろ苦く、日本酒やビールのあてにはうってつけです。

 

今回は車で行くので、お酒はなしで、鰻ランチを目的に綾町へ向かいました。

 

f:id:toast0708:20190929164302j:plain

まずは高速道路で宮崎県へ。よく晴れています。

 

綾町は綾ぶどう豚の養殖などでも有名ですね。

色んな農産物が生産されている、自然豊かな街です。

宮崎市からは西に向かって車で40分ほど。バスもあるようですが、綾町での移動の際に

不自由でしょうから、車で行くのをお勧めします。

 

 

さて、今回の目的のお店へ到着いたしました。

「食工房 すみじ庵」

のんびりとした雰囲気の外観で、何となく落ち着きます。

店内も非常に清潔感があり、おしゃれで落ち着いた空間。

f:id:toast0708:20190929165605j:plain

テーブルも半個室のようで、広々しています。

 

店員さんも穏やかで、とても感じが良いです。

鰻はオーダーが入ってから捌くようで、時間が掛かりますと言われましたが、一番乗り

だったので20~30分ほどで全ての料理が出てきました。

 

f:id:toast0708:20190929165848j:plain

鯉の洗い。癖が少なく美味しくいただけました。

f:id:toast0708:20190929165932j:plain

ひつまぶし。ボリューミーです。

f:id:toast0708:20190929170011j:plain

鰻定食。思ったより鰻が肉厚。

 

鯉料理もあったのでついでに初体験してみましたが、想像以上に美味しかったです。

鰻は鰻丼や蒲焼、ひつまぶし定食など色んなメニューがありましたが、どれも2000円前

後から3000円程度でした。

味も抜群ですので、このお値段は非常に良心的だと思います。

居心地も合わせて大満足でした!

 

 

場所柄なかなか行くことが出来ませんが、是非再訪したいものです。

 

 

まさる

激辛唐辛子のオリーブオイル

f:id:toast0708:20190928143014j:plain

黄色い唐辛子が激辛です。

元々働いていたイタリアンの名店にあった、唐辛子オイルをお店用で作ってみました。

 

農家を営んでいるお客様から、カラフルな唐辛子を大量に頂いたのですが、

私は辛いものが得意ではなくあまりレシピが思い浮かばないので、

余った唐辛子をまとめてオリーブオイルにぶち込みました。

 

 

レシピというたいそうなものはなくオリーブオイルに唐辛子を入れるだけです。

3日ほどで香りと辛みがオイルに移りますので、あとはパスタや肉料理にかけるだけ。

唐辛子の種類によっては辛みがあまり出ないので、そんな時は唐辛子を引きちぎって種

をオイルに落としてみてください!

 

 

注意点としては、密閉性のあるガラス容器を使うことです。

油断しているとカビが発生しますので笑

 

 

びりっとした刺激と食欲のそそる香りが、料理を格段に美味しくします。

 是非、唐辛子が余ったら作ってみてください。

 

 

まさる

秋のお酒。ひやおろし。

f:id:toast0708:20190928131905j:plain

何となく秋の哀愁漂うラベル。

ひやおろし」ってご存知ですか?

 

秋ごろから市場に出回る日本酒のことなのですが、

詳しい説明は~日本名門酒会~のサイト様に任せるとして、

要するに

春の新酒を、夏の間ひんやりとした酒蔵で寝かせることで熟成させ、まろやかな風味

と深い味わいをもって秋に仕上がった日本酒を「ひやおろし」と呼ぶようです。

 

 

余計な微生物を殺菌するための火入れを一度しか行わず(ひや)、熟成させ、出荷する

(卸す)ため ひやおろしと呼ばれているのだそうです。

 

 

 

特徴は前述の通り、まろやかな風味と深い味わい。

肴は秋に脂ののってくる秋刀魚や戻り鰹、またうま味たっぷり、秋の香りのする銀杏

や舞茸、しめじなどのきのこ類を軽く炙りながら合わせたいものです。 

 

酒屋に行っても簡単に手に入りますし、最近はスーパーでも見かけるようになりました。

近くの居酒屋さんや小料理屋さん、バーなんかでも置いてあるかもしれませんね!

 

 

昨今気候の変化でどんどん短くなってきている秋。

短くて儚い秋だからこそ秋にしか味わえないもので楽しむのは如何でしょうか?

 

今夜は「ひやおろし」で決まりだ~

 

 

まさる

 

 

 

クリスマスの透明人間⁉

焼き鳥屋でアルバイトをしていた頃の話。

 

週末になると大賑わいするような人気の焼き鳥店も、クリスマス当日にもなると少し店

内は落ち着いていました。

夫婦や家族、恋人同士で洋食屋、イタリアン、フレンチなどのレストランに行く人が増

えるのでしょう。

 

そんなクリスマス当日の24時前だったと思います。

ふらりと初老の男性が入店して、

「二人は入れますか。」

と尋ねて来られました。

 

見るとお一人だったので、待ち合わせなのだろうと思い、テーブル席へお通ししました。

そして

「すぐに家内が来ますので」

と言ってビールを2杯と、焼き鳥を数本注文されました。

とても穏やかで、品のある男性でした。

 

 

その直ぐ後から、店内はいきなり混み始めました。

慣れないレストランで肩の凝り始めた若者たちが、気分転換に流れてきたのかもしれま

せん。

一気にお客様が来店されたので、店内は厨房もホールも大慌て。

まだ経験の少なかった私も皿やグラスを何枚も割ながら、店長の怒号に背中を押されな

がら必死で業務をこなしました。

 

泣きそうになりながら小一時間たった頃、

先程の初老のお客様が、お会計をしてお一人で帰られました。

 

「あれ・・・・」

 

忙しさの中よく見ていなかったのですが、確かに追加の料理のオーダーも頂きました

し、ドリンクもお二人分頂いていました。

しかし奥様の姿を私は確認できていませんでした。

 

他のホールスタッフに聞いても、

「私が料理運んだ時は、一人だったよ。奥様はトイレに行っていたのかも。」

「取り皿は出てたし、飲み物もあったけど、トイレに立ってたのかも。」

というので、誰も奥様を確認していませんでした。

 

(そんなにトイレに行くかな。。)

 

トイレはスタッフがいる厨房の真横にありますし、店内への入り口もすぐ目の前、全て

のスタッフの目をかいくぐって入退店することが可能だろうか、可能だとしても何の意

味があるのだろう。

 

やはり気になって店長に報告すると

「そんなわけない。俺の位置から笑いながら話してるのが見えた。お前がぼーっとして

るから見逃しただけだ。」

と、鬼のような顔で言われました。

(あー 怒っているな。何枚も皿割ったし仕方がないけれど・・・)

 

 

店長は「見た」と言いましたが、店長の焼き場の位置からでは、初老の男性は見えて

も、奥様(がいたであろう)席は死角になって確認することは出来ません。

もし、男性が一人で笑って話している場面を想像するとなかなか異様な光景ではありま

す。

 

色々考えたのですが、初老の男性は一人で来られて、一人で帰られたのだろうという結

論です。

 

 

何らかのパフォーマンスで、一人芝居をしていたのか。

それとも、男性には奥様が、見えていたのか。

そもそも深夜に初老の男性が入店することも珍しいので、

もしかしたクリスマスは奥様との何か特別な日だったのかもしれません。

 

 

まさる

黒そばを作ってみた!

 

石橋貴明のたいむとんねる」

という番組の中で、ある飲食店のおすすめメニューで 黒そば という美味しそうな料

理を見つけたので、勝手に自宅で作ってみました。

※店ではなく自宅用なので、分量等適当に作っています。

 

 

この黒そばという料理、番組を見た感じ、蒸した中華麺に大量の黒胡椒を振り、レモン

汁も多量にかけて豚のホルモンと炒めて完成といったところ。

黒そばを食べた石橋さんは「からっっ!」と言っていたので、かなり胡椒辛いのでしょ

う。

また味付けは公開されてませんでしたが、粉末の出汁系の調味料を入れて炒めてい

るように見えましたので、この辺を参考にしながら自宅で簡単に作ってみます。

 

まずは、材料と調味料

材料

・冷蔵庫にあった キャベツともやし

・冷凍庫にあった 豚ロース薄切り

・スーパーで買ってきた 中華麺

調味料

・塩 適当

・胡椒 大量

・ポッカレモン これでもかというほど入れる

・顆粒の中華出汁 適当

・マヨネーズ(仕上げ)

 

 

まずは材料を全部炒めます。

次に、塩と中華出汁を適当に味を見ながらぶち込みます。

そして、黒胡椒とポッカレモンをかけまくります。

f:id:toast0708:20190926165932j:plain

黒いのが胡椒です。

あとは味をととのえながら、鍋を振ったら完成です。

皿に盛ったら仕上げの黒胡椒を再びふりかけます。お好みでレモン汁も。

f:id:toast0708:20190926165943j:plain

キムチを盛りました。

 

お味はというと。。。

 

めちゃくちゃ美味い!!!

 

です。当然かなり辛いですが。お酒に合いそうです。

マヨネーズをかけて食べても少しマイルドになって美味しいです。

また、味付けの段階で塩と中華出汁を減らし、白出汁や味の素を入れても美味しいと思

います。

お肉は豚ロースではなく豚バラの方が合うような気がしましたが、材料はお好みでよいでしょう!

 

超簡単に出来ますのでお勧めです!

 

まさる

頑固おやじのBAR

これは私がまだ新人サラリーマンだった頃。

漫画で見たBARに憧れて、職場近くのBARに入ってみたときの話です。

 

 

繁華街の裏路地、暗い階段を上ると、漫画で見たような重い扉がそこにはありました。

10分ほど扉の前をうろついた後、勇気を出して入ってみました。

 

薄暗い店内、目の前に広がる一枚板のカウンター、バックヤードに輝く無数のお酒。

見るからに頑固そうなおやじがグラスを磨いていました。

 

私は

「あ、あの、カウンターに座っても良いですか」

と震えながら問いかけ

 

おやじはニヤリとしながら

「もちろん。ここはBARでございますから」

と答えました。

 

私は漫画で見た知識のまま、初めてのオーダーは古いラムを注文しました。

初めてのラムは想像以上に強烈で、すぐに酔っぱらっていきました。

消えゆく記憶の中、エリク・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」が流れていた

のを覚えています。

 

初めての来店後、私は週に1回程度でおやじのBARに通うようになり、友人や先輩を連れていくこともありました。

気を付けなければならなかったのは、軟弱なカクテル(おやじ基準)を頼むと、

 

「そんな、巷の酒はうちにはないねえ。」

 

と言われてしまうことで、何度か先輩の面子を潰してしまったこともありました。

また、カッコつけてマティーニを注文すると、

 

「それは、巷のマティーニかい?それともうちのマティーニかい?」

 

と尋ねられます。

おやじのマティーニは超ドライ(ほぼ冷やしたジン)で飲むと高確率でカウンターに倒れこみます。私も懲りずに何度も潰れました。

 

 

そんなおやじも女性には非常に優しく、連れの女性が

 

「何か、おすすめ作ってくれますか」

 

と問うと、

(内心、なんてこと言うんだ!おやじに怒られる!なんて震えていましたが)

 

「お待たせ。このカクテル名前聞いてよ。これかい?クリスマスキャロルっていうオリジナルさ、お嬢さんにぴったりだな。」

 

と目じりを下げて得意げにカクテルを披露していました。

 

私が、おやじのカクテルの中で最も好きだったのが、「おやじのブラッディ―・メアリー」。

おやじのは仕上げに特製の唐辛子オイルをフロートするのですが、これがびりびりと辛い。しかし、その辛みが飲み疲れた脳を刺激し、その後に入ってくるトマトジュースが胃を癒してくれます。

 

この「おやじのブラッディ―・メアリー」を毎回流れてくる「ティアーズ・イン・ヘブ

ン」を聴きながら、ぐびぐび流し込むのが至福の時間でした。

 

 

私が会社を辞め、その街を離れてから二年後、おやじと同じ職業についた私はそのことをおやじに聞いてもらいたかったのですが、BARを訪ねるともうおやじのBARはなくなってしまっていました。

 

 

もう飲めなくなってしまった「おやじのブラッディ―・メアリー」を思い出しながら、

暇な夜は「ティアーズ・イン・ヘブン」を聞いて、あの頑固なおやじのニヤリとした顔を思い浮かべたりしています。

 

 

まさる